本間俊雄先生による建築デザイン講演会「建築構造の魅力を語る―建築物のデザインと構造形態-」のご案内
日本建築学会中国支部島根支所長 澤田樹一郎(島根大学)
日本建築学会中国支部島根支所は、島根県建築士会と共催で、本間俊雄先生を松江にお招きして、下記講演会を開催することとなりました。本間俊雄先生は、建築構造の形態創生に関する研究の先駆者であり、2014年には、建築学会賞を受賞されました。今回のご講演では、近年のBIMやデジタル・ファブリケーションを絡めての建築構造の形態創生のお話など建築構造の魅力を存分に語っていただけるものと思います。皆様、是非ご参加ください。
主催:(一社)日本建築学会中国支部島根支所、共催:(一社)島根県建築士会
日時:2019年11月17日(日)13:30から16:00
場所:島根大学総合理工学部1号館2階21講義室
講演題目:建築構造の魅力を語る―建築物のデザインと構造形態―
講演者:本間俊雄先生(鹿児島大学教授)
参加費:無料、申し込みは、11月13日(水)までにkich@riko.shimane-u.ac.jpまでEメールで氏名、メールアドレスをご連絡ください。当日は、公共交通機関でお越しください。
講演概要:
近年の建築設計プロセスにおける3D-CADやBIM*の利用は、意匠・構造・設備・施工の連携強化を実現し、これまで不可能とされていた複雑な形状の建築構造物が建設可能になってきました。また、3Dプリンタに代表されるデジタル・ファブリケーション**の技術も身近なものになりつつあり、建築デザインに大きな変化をもたらして、デザインとコンストラクションの間の垣根が取り払われるような期待感があります。このように実現可能な建築表現の自由度が急速に広がる中で、建築物の形態をどのように決定すべきかと云う問題について、今まで以上に深く議論する必要がありそうです。
本講演では、アルゴリズミック・デザイン、構造形態の創生、構造最適化といった建築構造物の形態を作り出す現況の技術とそれに伴う建築デザインとの関係および最近の動向を解説し、今後の展望について話します。
*BIM(Building Information Modeling):
建物のライフサイクルデータを構築管理するための行程であり、最近のコンピュータの高速化により3次元モデリングソフトウェアを使用した建物設計および建設の生産性を向上させることを目的としたもの。この行程でBIMデータを作成し、建物形状、空間関係、地理情報、建物部材の数量や特性を含む。
**デジタル・ファブリケーション(digital fabrication):
レーザーカッターやミリングマシン、3Dプリンタなど、コンピュータと接続された工作機械を用いて、デジタルデータをもとに紙、木材、アクリル、鉱物等を素材加工し、成型する技術の総称。