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建築構造学(澤田研究室)

建築構造学(澤田研究室)
   
・島根大学建築デザイン学科のみなさん、建築学を志すすべてのみなさんへ
                                                                                                          島根大学建築デザイン学科 教授 澤田樹一郎
(建築耐震研究の紹介)
島根大学建築構造学(澤田)研究室では、主に大地震などの災害でも人々のいのちをまもり建物の被害を軽減するための建築構造に関する研究を行っています。1995年の兵庫県南部地震、2011年の東北地方太平洋沖地震、2016年の熊本地震、また、山陰では、2000年の鳥取県西部地震、2018年の島根県西部地震、この20数年の間に、我が国は、巨大地震が頻発し、尊い犠牲を強いられ、建築構造や耐震分野の研究の進展は、ここ島根・山陰地域においても日本社会全体にとっても喫緊の課題となっています。
本研究室では、大地震時の建物の被害を抑制するためのより安価でより高機能な制震部材の開発、実験と解析や建物の地震応答解析に関する研究を行っています。研究で必要な解析シミュレーションや実験計測のスキルは、3年次夏の研究室配属から半年ほどで責任を持って伝授します。このスキルを十二分に活用して、4年次にこの分野の研究を進展させ、耐震や建築構造を専門とする建築士や技術者、研究者を是非目指して下さい。
(コンピュータプログラミングを活用した建築意匠や建築構造のデザイン手法に関する研究の紹介)
建築デザインは、決断の連続です。木構造にするか、鉄骨構造にするか、どこにどのような居室を配置するか、すべては決断の連続です。多数の決断の結果できあがった設計案の良し悪しは、模型などを作成してみて、自己評価したり、他者からの評価を受けたりすることができますが、最近では、3D-CADによる評価も可能となりつつあります。また、光や熱環境、耐震、耐風性などは、コンピュータによるシミュレーション(解析)などで、おおむね評価可能となりつつあります。ここまで言えば、コンピュータプログラミングやAIが万能のように思えるかもしれませんが、ただ、建築デザインは、外観のデザインなどの建築意匠、居室配置などの建築計画、耐震などの建築構造、光、音、熱などの建築環境、建築コストなどきわめて多くの要求条件があり、その中には、人の感性や感覚といった数式化の難しいものもあり、また、これらの要求条件のバランスをとりながら最終的な設計の決断をするには、これらの要求条件を専門とする複数の建築士や建築主との協議と承諾が必須です。コンピュータプログラミングやAIは極めて有効なツールですが、これを建築デザインのどの部分にいかに応用するか、その方法論の構築が今後の課題です。
本研究室では、何千回、何万回という試設計と構造解析シミュレーションをコンピュータプログラミング化して、大地震でも材料が降伏せず弾性を常に保つような特殊なブレースの形状を開発したり、力学的に合理的で、経済的かつ、美しいトラス構造で、今までにないような新たなトラス形態の探索をしたりするための方法論を研究します。構造解析やコンピュータプログラミングのスキルは、3年次夏の研究室配属から半年ほどで責任を持って伝授します。このスキルを十二分に活用して、4年次にこの分野の研究を進展させ、建築構造やコンピュテーショナルデザインを専門とする建築士や技術者、研究者を是非目指して下さい。
<<島根大学 総合理工学部 建築デザイン学科>> 〒690-8504 島根県松江市西川津町1060

TEL:0852-32-6095 FAX:0852-32-6123